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すいません誰も興味ないことを語ってます
はけ口・・・作るわ・・・いい加減ここにばっか来ないわ・・・



拍手ありがとうございます、後日返信させていただきます!
返信不要のK石さまもありがとうございました!またパソからメール返します!

「コード・アンノウン」をついさっき見ました
大好きな監督ミヒャエル・ハネケの作品。ジュリエット・ビノシュが出てるにも関わらず劇場未公開作品…
ほとんどのシーンが1カットの長回しで構成されており、しかも必ずエピソードの終わりにクロミが入る。
数多いエピソードが全てつながっているわけでもなく、ただそこにあるものを映しているといった感じで正直見ていてしんどい。かなりしんどい。難解極まりない。
個人的にはどの作品においてもハネケの1カット手法が凄く好みで、精神を侵されるような、日常を土足で踏み荒らされるようなあの感覚がたまらない。
普通ならつまんねーと思って消してしまいそうなものなのに、「次何か起こるんじゃないか」とあらぬ期待を喚起させられてだらだらと見続けてしまう不思議な映画。
しんどいのに、もう見るのやめたいのに、見続けてしまう。真綿で首を絞められるような映画だった。
そしてラストのあの意味のわからないドラムロール。
完全に拷問でした。聞くだけで「あーもーイヤー!」と思ってしまう、悪夢のように延々と続くドラムロールと何と言うこともない長回しの映像。断片的に語られるエピソード、挟み込まれる不要ともとれる映像、確かにここに意味を見いだすことは無理なのかもしれない。
2時間弱の映画1本見ただけなのに死ぬほど疲弊しました。見ている内に「あれ?何これ映画?ん?でも待って、そもそも映画って何?」と何度も思ってしまう。

ハネケの作品に共通しているキーワードは正に「不快」。
それはある作品では強烈に視覚化され、ある作品では雲隠れしてしまう。
代表作「ファニー・ゲーム」では理不尽な暴力と殺人、犯人たちの意図の読めなさに極度の緊張を強いられ、
映画を見終わって残るのは不快感と恐怖だけ。観客を楽しませようなんてみじんも考えていないハネケのどSっぷりにもはや脱帽する勢いだ。
だが「ピアニスト」、「隠された記憶」、そして今回の「コード・アンノウン」を見る限り、ハネケの生み出す不快さは視覚からというよりは、私たちが縛られているコンテクストの拒絶から生み出される、といった方がよりよいだろう。
映画というものの見方。幼い頃から映画を見続けてきた我々が勝手に習得した、「映画には物語があり、全ての映像にきちんとした意味があり、そして映像はその画面で見るべき要素を我々に提示してくれる。それをきちんと追えば、映画は少なからずとも見ることができる」という方法(しかもそれが唯物的である)を、ハネケの作品は根本から拒絶するのだ。

「ピアニスト」での不快は主人公が「女性であり、教師である」という要素から来る。彼女の起こす様々な異常な行動は、「女性」「教師」さらには「古典的なピアニスト」という属性からはけして結びつけたくないものである。
否、結びつけてはいけないものだと勝手に思い込んでいるのだ。

「隠された記憶」ではそれがますます顕著になる。
まず冒頭からして「これはミステリーだ」と思い込むように映画は作られている。しかし蓋を開けると全く違う話で、「最大の謎」「最後には当然解明されるべき謎」のように描かれた要素が綺麗に無視される。
映画の最大の見せ場ともおぼしきシーンを1カットで淡々と流し、前後には何の起伏も用意されない。
音楽が鳴るとか、カット割りが変わるとか、そういうことは一切起こらずに何と言うこともなく組み込まれている。
突如として回想のようなシーンが入り込んできたりはしても、提示された筈の謎は解明される気配さえ見せない。
そうか、これはミステリーではない、テーマはもっと別のところにあるのだ、と気付いたときには映画は終わっている。
そしてラストシーン、これはいわば間違い探しのようなものなのだが、この場面は一体どこを見ればいいのかぱっと見では全然わからない。映画が全部答えを投げてくれると思ったら大間違いだ、ということなのだ。
観客が培ってきた映画の見方を根本から否定した作品であり、非常に面白い。

そんな感じでミヒャエル・ハネケに対しては完全にどMです
いじめられてるわ私…って恍惚としてさっさん状態に陥ります。

だからホワイトリボンをとっとと劇場公開してください。
イングロリアス・バスターズが11月だから、もっと遅いんだろうな…くそっ…タランティーノより面白いのに…
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